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2003.12.20

CD の適正価格っていくら?輸入権問題も大変

CD などの音楽市場が縮小していく中、Universal Music という世界で一番大きなレコード会社は CCCD ( コピーコントロール CD ) を導入するのではなく、CD の販売価格を下げる ことによって利益を増やそうとしている。アメリカで 1枚 18ドル(2000円)くらいの CD を 13ドル(1400円)まで引き下げたのだ。旧譜にいたっては 10ドル以下。amazon で Universal Music 所属アーティストの CD を買うときには 1枚だけだと送料無料にならないから思わずもう 1枚気になるタイトルを買ってしまうという嬉しいんだが困ってしまうんだかわかんない状況になってしまっている。いや、もちろん嬉しいんですけど。

さて、最近話題になっている音楽 CD の輸入を規制してしまおうという輸入権についてはまだ認識が甘かったらしくあまり考えたことはなかったんですが、 CNET Japan に興味深い記事 があったので読んでみると、こんなことがわかった。

輸入権っていうのはアジア向けに海外で生産されたコストの安い J-POP などの音楽 CD が日本に輸入されて安く販売されているのを阻止する法律かと思ったら(それでも十分にばかげた法律だけれど)、どうやらこの法律を適用したら日本のレコード会社は海外アーティストの輸入盤 CD の輸入を禁止したり、輸入権料を取ることができるようになるらしい。また、海外のレコード会社の日本法人が洋盤の輸入を禁止することもできるようになる、とも。

ちょっと待ってくれよ!
たださえ再販価格制度のせいで割高な日本盤 CD が CCCD なんてものに移行して購買意欲を激減させているのに、同じタイトルを普通の音楽 CD でリリースしている輸入盤を買うチャンスまで奪おうとしているのか?はっきりいって日本で販売されている CD は高い。それでも日本版を売ろうとレコード会社は輸入盤との差別化を図るべく 歌詞・訳詞・ボーナストラック・先行発売 などの付加価値をつけて売っているわけだ。それでも、消費者の中には値段が安い輸入盤を好む人も多くいる。

先日発売された THE BEATLES の 「Let It Be... Naked」 なんて国内盤は CCCD だけど、イギリス盤とアメリカ盤は普通の CD だったから多くのファンは輸入盤を買いに走った(実際はネット通販で購入した人が多いから走った、って表現は違うけどね)。この一件が発端になったのか、たまたま時期が一致するだけで関係ないのかはわかんないけど、このリリースと同時期に、CD の売上を出している ORICON が国内盤の販売数(出荷数?)だけでアルバムの販売ランキングをやめて輸入盤も加算した数値でランキングを出すように 集計システムを変えちゃったという事実 もある。

これだけ消費者のニーズがあるのに輸入権なんてものが成立しちゃったらわざわざ高いお金を出して質の悪い CCCD を買わなくていけなくなるなんて事態になっちゃうんだろうか。行動力のある人は amazon.com や eBay などで輸入盤を購入することはできるだろうけど、そこまでするのはほんの一握りでしょうね。

こんな消費者にとってまったくメリットのない輸入権の成立を阻止するためにできることがある。なんと文化庁が 「文化審議会著作権分科会報告書(案)」に関する意見募集について という特設ページで著作物等の流通を促進するための方策の在り方等についての意見を募集している。腰の重いお役所がここまでするほど この輸入権に反対する人が多い ということだ。自分で聴く音楽は自分で守るしかない。この意見募集の締め切りは 12月24日まで。急がないと!

参考リンク:
池田信夫 エキスパートの視点:輸入盤を「非合法化」する著作権法改正 [ japan.cnet.com ]
Universal Music、CD価格を大幅値下げ [ zdnet.co.jp ]
「文化審議会著作権分科会報告書(案)」に関する意見募集について [ 文部科学省 ]

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