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2003.12.21

CCCD って音が悪いの?

シリーズ : CCCD に声を出して反対しよう

2. CCCD って音が悪いの?

「CCCD は音が悪い。だから導入するべきではない。」これはネット上でよく見かける論調です。でも、実際のところはどうなの?実はこれ、わたしにもわかりません・・・というのもわたしは CCCD に収録された音楽を聴いたことがないからです。厳密にいえばショップの試聴機に入っているのを聴いたことはありますが、あんな騒音の多いところで普段使っているものとは違うヘッドフォンで聴いも音の本質には迫れませんから。

そんなわけで、ここではネット上で見かけた CCCD の音質について著名人のコメントを紹介していこう!とおもったのですが、C堂7 さんの CCCD(コピーコントロールCD)特集 というページですでに素晴らしいデータベースが出来上がっているんですよね。いろんな有名アーティスト・著名人が CCCD の音質についてのコメントが集められているのでそちらを読んでいただければわかって頂けると思います。山下達郎氏、曽我部恵一氏、岸田繁氏(くるり)、阿部義晴氏(元ユニコーン)、テイトウワ氏、佐久間正英氏( GLAY、JUDY AND MARY 等の音楽プロデューサー )、うただてるざね氏(宇多田ヒカルさんのプロデューサー)、片岡大志氏(矢井田瞳さんのプロデューサー)ほか多数の方々のコメントが読めます。

が、これで終わってはあまりにも手抜きすぐなので、ここではアーティストサイドではなく製作側の意見をピックアップしてみました。
もちろんこれらは CCCD 推進派の意見なのでそこのところを差し引いて読む必要があります。

コピーコントロールは、音質変化要因の“1つ”でしかない [ zdnet.co.jp | 2002年12月10日 ]

CCCD 販売側であるビクターの見解。音質変化には 電源環境、ケーブル、メディアそのものの物理的な品質、試聴環境 などいろいろな要因があり、コピーコントロール技術の導入による音質の"変化"もそのうちのひとつだと主張。また、ビクターは エンコードK2 という独自技術を用いて CCCD の音質向上を追及している。
ビクタースタジオ長の高田英男氏(ビクターエンタテインメント ソフト技術部長)によれば、従来の方法で作成したCDとENC K2+CCCDで作成されたプレスCDの音を聞き比べると、「マスターテープにどちらが近いかというと、ENC K2+CCCDのほうが近いんです」という。
ならばその自慢の ENC K2 を CD-DA に使ってくれよ、と誰もがツッコミを入れたのではないだろうか。

藤本健の Digital Audio Laboratory【特別編】AVEXにコピーコントロールCDについて聞く [ impress.co.jp | 2002年3月18日 ]

CCCD の販売を最初に始めた Avex へのインタビュー。コピーコントロール技術の採用の経緯や CDS に決めた理由が語られています。そして最後に音質の劣化について質問も。
Q:では、これによって音質の変化はないのでしょうか?
A:音質のチェックはすべて行なっており、現場でのOKももらった上でリリースしています。実際に音を聞いてみてもわからないし、データとしてはまったく変わっていません。
Q:とはいえ、CDS200だと、ある意味わざとエラーを起こしてプロテクトをかけるような方式だったと思うので、ジッターは大きくなりますよね。すると厳密に言うと音質も変化してしまうのではないですか?
A:まあ、そうかもしれませんが、それをいったら盤面のプリントを変えるだけでも音質は変わりますからね。その意味では、十分、許容範囲内であると考えています。
というように CDS200 と盤面のプリントを同列に扱うという強引なロジックで CCCD の音質劣化についてはちょっと歯切れの悪い返答です。

個人的には CCCD で音質が劣化していようとも、マスターと聴き比べない限りはそれを確認することは出来ませんから 1リスナーとしては音質の劣化よりも、CCCD を強行的に導入する企業の姿勢のほうを問題視しています。しかも再生保証を放棄してるし。

最後に、Avex の会長兼社長である依田巽氏の一言を紹介。

SACD誕生4周年記念パーティー開催 [ impress.co.jp | 2003年4月22日 ]

「音楽の感動を味わうためには、やはり生のライヴが最適」と語る。ちなみに、オーディオは15年ほど前のサンスイのアンプを愛用している
ライブが最高、というのはまだ判るだけど、
良い音とは「定位とか音質ではなく、体で聴ける音。鳥肌が立ち、涙が出る音楽」
うーん、これって、良い音 ではなくて 良い音楽 への返答だよね。自社の作品を CCCD でリリースしているから良い音に対する質問にこんな風にコメントするしかなかったんだろうか。しかしだからって音質は関係ないっていうのはスゴイよな。

最近の CCCD は音質が向上した、という話です。でもこれは混入するエラーデータの量を減らしているらしく、コピープロテクトとして弱くなってしまい相対的にコピーしやすくなっているんだそうです。CCCD だけど Every Little Thing の 「Many Pieces」(2003/09/10発売 AVCD-17364/B) という作品には ほとんどエラーがでない らしい。なんかもうこうなるとコピープロテクトを施したはずの CCCD でも簡単にコピーできるのに音質は CD-DA 以下、そして CCCD だということで購入をあきらめる人がいることを考えればこんな無意味な音楽フォーマットって何のために存在するのかがわかりません。

それでも多くのレコード会社はこれからもどんどん CCCD を投入してくるそうです。来年からはいままでシングルだけ CCCD を販売していた SME が レーベルゲート 2 というコピーコントロール技術をつかった CCCD をアルバムにも適用することが決まっています。しかし、CCCD でカジュアルコピーは防止できても、コアなリスナーの購買意欲を激減させていては売上に繋がらないと思うんですけどね。気になるアーティストのアルバムを買うか買わないかで悩む前に CCCD であるというだけで結論が出てしまうわけです。音楽好きとしてこんなに悲しいことはない。

いかんともしがたい Refuse CCCD INDEX

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