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2004.02.05

CD からのアナログコピーも禁止?!

まだ子供だったころテレビアニメの主題歌がどうしても欲しくって、でもレコードを買うお金なんてなかったからレープレコーダーをテレビのスピーカーの前にセットして録音ボタンを押したもんです。でも、そういうときに限ってかーちゃんがなんか話し掛けて来るんだよなぁ。そういう風にアナログでコピーしていたのもいい思い出。いまはやろうと思えばデジタルで簡単にコピーできる。

そのデジタルコピーを阻止するために出てきたのが CDS-200 というコピープロテクト技術を使った CCCD だ。ただ、この方式は CD ドライブによっては簡単にプロテクトを破ることができる、というか破るのではなくプロテクトが機能しないだけなのでただ単にプレイヤーに過度の負荷を加えるだけの厄介なシロモノなんである。

今日ニュースサイトを見ていたら アナログコピーさえ防止できる、画期的なCD複製防止技術 [ CnetJapan ] という記事が目にとまった。CDS-200 とはまったく違う Darknoise Technologies 社の開発したコピープロテクト技術らしい。まだ細かいことはわかっていないけれど、

実際に楽曲の音楽信号にわずかな変更を加える。その後これらの曲をコピーすると、スピーカーの前でテープレコーダーを回すというような古くさい方法でも、それまで聴き取れなかったDarknoiseの加えた音が聞こえるようになり、複製の方は聞くに耐えられないものになってしまう
という部分が気になった。アナログでもコピーできないのだ。スピーカーの前にレコーダーを置いて録音しても音が変化しているという。どういう技術なんだコレは?

だって、人間の耳も空気中を伝わってくる音の振動をアナログで聴いているんだよ?スピーカーから流れ出てくる音を人間の耳で拾うのと、マイクで拾うのにどれだけの差があるっていうんだ?

ひとつ想像できるのは元データに人間には聞こえない周波数のノイズを混入することだ。人間の聞き取れる周波数は 20Hz から 20KHz といわれている。それ以上の高音域の周波数でノイズがあれば人間の耳には聞こえなくともテープレコーダーで録音するときに機械はその周波数を拾ってしまうのかもしれない。だとするとこの技術は音質に与える影響に大いに疑問が残る。

たとえばピアノの高音をポーンと鳴らしたときに、聞こえている音の高さの音だけではなくその倍の高さ(周波数)の微妙なブレンドが音として耳に入ってきているのだ。CD は 44.1KHz まで録音できるが、デジタル的な処理をすると実際には CD は 半分の 22.05KHz が有効範囲だと聞いたことがある(このへんはちょっとうろ覚えなので真に受けないように)。だから、倍音を考えると 44.1KHz でも足りないと言われている。20年前にはそれで十分だと思われていたが、実際は違ったのだ。より自然な音を再現するには倍音やその倍の倍音を録音する必要がある。実際にいまレコーディングの現場では 96KHz や 192KHz といった高いサンプリングレートで作業している。次世代のフォーマットである SACD はサンプリング周波数が 2822.4KHz もある。半分にしても 1411.2KHz だから人間の聴くことのできる周波数の 700倍にもなる。

こうやってメディアは進歩してより自然に近い音を再現することができるようになっていくのに、コピープロテクト技術はその進歩を否定することばかりやってくれる。CDS-200 にしても今回の新しい技術にしても音のジャマにしかならない。コピーを防ぐために音質を犠牲にするなんて、音を扱っている側として恥ずかしくないのかね。

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この記事は上のニュースを読んで脊髄反射的に書き始め、しかも 「新しいコピープロテクト技術は高音の周波数にノイズが入っているに違いない!」 という妄想が入っています。実際がどのようなものかはわからないので、記事の内容は軽く流しておいてください。願わくばもっと画期的で音質に影響を与えない、それでいてレッドブックに準拠したコピープロテクト技術だといいんですけどね。

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