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2004.04.11

THE BOOM が新曲を無料配布

6月30日にニューアルバム 「百景」 をリリースする THE BOOM が 5月5日の大阪城ホール、5月8日の日本武道館公演で入場者に新曲の収録されたシングル CD を無料で配布することになりました。大阪城ホール配布分には 「光」 が、武道館配布分には 「24時間の旅」 がそれぞれ 1曲収録されています。

デビュー 15周年記念ということで特別に企画されたシングル CD なのですが、メジャーアーティストがこのような形で新曲を発表するというのは異例だと思います。シングルよりもアルバムに重点を置いた楽曲つくりをしているアーティストならではのプロモーションとも言えるでしょうね。

そしてこの 2曲 「光」 と 「24時間の旅」 についてプロデューサーの 佐藤剛 氏がこのように発言しています。

プロデューサー佐藤剛からのメッセージ

プロデューサー佐藤剛がひきいるFIVE-Dでは、音楽へのありったけの熱情を込めて創りあげた自分たちの作品を、いちばんいい音の状態で聴いてほしいので、次のアルバムも、今後も、現状のシステムのCCCD(コピー・コントロールド・CD)でリリースするつもりはありません。

もし、僕らがプレゼントするこの「光」や「24時間の旅」を気に入って頂けたのなら、あなたが僕らと音楽のヨロコビをこれからも分かち合っていけるのなら、6月30日発売のニューアルバム『百景』を、ぜひ正式に購入してくださるようお願いします。もちろん、プレゼントしたCDは、自由に家族や友人へコピーして差し上げてくださってかまいません。

音楽に愛を込めて。
レコード業界が導入している CCCD を 「いちばんいい音の状態で聴いてほしい」 というすごくまっとうな理由で切り捨て、今後も現状の CCCD を使った作品をリリースしないと断言。そして、なによりもメジャーアーティストのプロデューサーから発せられた 「プレゼントしたCDは、自由に家族や友人へコピーして差し上げてくださってかまいません。」 という言葉のインパクトは、とてつもなく、大きい。

リップサービスやプロモーションうんぬんではなく、自分達の作り上げた音楽に愛着や思い入れがあるからこそ出てきた発言でしょう。そして、THE BOOM のニューアルバム 「百景」 にはそれ相当の対価を払った人が納得するだけの音楽がつまっているという自信があるからでしょう。だからこそ多くの人に聴いてもらいたい。そのための無料配布 CD であり、コピー自由宣言なのでしょう。

でも、「自由に家族や友人へコピーして」 という一文の言葉尻だけを捕らえて THE BOOM や FIVE-D に所属しているアーティストの音源がコピーし放題だというふうには取らないで欲しい(もっとも、きちんと文章を読めばそのことはわかることなんだけど、念のため)。

佐藤剛氏が一番最後に書いている 「音楽に愛を込めて。」 という短い一文。この言葉を裏切らないために、音楽に込められた愛を真摯に受け止めるためにも、何らかの方法で 「光」 と 「24時間の旅」 を聴く機会があり、何か感じるものがあればレンタルではなく、もちろん違法なコピーでもなく、レコードショップに行って 「百景」 を手にとってみることが大事なんのではないだろうか。

気に入った音楽を買って聴く。

こうしたものすごく当然の行為をリスナーに再認識させるきっかけとなる何かが今回の FIVE-D の宣言にあると思う。

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