« MIKABOMB 「The Fake Fake Sound of Mikabomb」 | Main | RUSH カヴァーミニアルバム「Feedback」リリース »

2004.05.15

CDが1枚売れたらアーティストにいくら入るのか

安藤和宏 「夢の印税生活」(1999)
安藤和宏
「夢の印税生活」
誰もがあこがれる印税生活。音楽をやっていればいい曲を作ってヒットさせてみたいものです。もっというと毎年クリスマスのシーズンにテレビやラジオや CM で流れるような曲を書いてみたいものです。では、CD が売れたり CM に使用されたりするといったいアーティストにはいくら入ってくるのでしょうか?

そのむかし Antinos Records のサイト内で掲載されていた 夢の印税生活 というコラムがありました。執筆していたのは著作権法、音楽ビジネス論をに詳しい 安藤和宏 氏で、いまは一冊の本になっている ので比較的簡単に読むことができますが、Antinos Records の消滅とともにもっと簡単に読める手段だった WEB 上から消えてしまいました。そこで Internet Archives を使ってサルベージして紹介します。

 夢の印税生活 目次 (予備

連載自体は 1997年7月から 1998年12月までのものなのでいまからすると少し古い感じもしますが、基本的な印税のシステムは変わっていないんじゃぁないかと思います。

話のキモだけ取り出すと、計算式こうなります。(この場合のアーティストとは作詞作曲は担当していないものとする。)

1枚あたりの印税単価=(税抜価格-容器代)×印税率
実演家印税=1枚あたりの印税単価×出庫数×80%

細かいことはリンク先のコラムを読んでもらうとして、
・シングルの税抜価格を 971円(税込1020円)
・実演家印税を 1% (相場は 1-3%)
・容器代が税込価格の 10%
・出庫数が 5万枚
とするとシングル 1枚あたりの印税単価は 8.69円 となり
実演家印税は上の計算式より 34万7600円がレコード会社より支払われる。

1枚あたりの印税単価は 8.69円 ということは、作品が ミリオンセラーになると印税収入は 869万円 になる。アルバムは単価が 3倍だから単純に考えれば その 3倍の 2607万円となる。作詞作曲も担当していてそれぞれの印税が 1% だとしてもアルバムがミリオンになればさらに 3倍の 7821万円だ。しかし最近はミリオンセラーなんてめったに出ないし、とりあえず 10万枚が目標になるんじゃないでしょうか。10万枚売れたら 87万円 ですね。

実際には実演家印税によってもっと増えることもあるだろうし、そうじゃない場合もある。あくまでも目安としての数字に過ぎないけれど一発当てればかなりの金額が転がり込んでくることになる。数パーセントの印税しかもらえないアーティストですらそうなんだから、その何倍も何十倍も利益を得ることができるレコード会社にとってトップアーティストはまさに金の成る木ですね。

そこらへんの詳しい話は 安藤和宏氏のコラムやほかの著作 に書かれているので、興味のある方は読んで勉強してみてはいかがでしょうか。

音楽ソフトがミリオンを連発していたのは過去の話。いまは CD/CCCD の売上はが極端に減ってきたのでレコード会社はいろんな対策を練らなくては生きてゆけないのかもしれませんね。もっと、CCCD や 輸入権 がその答えだとは決して思えませんけれども。

|

« MIKABOMB 「The Fake Fake Sound of Mikabomb」 | Main | RUSH カヴァーミニアルバム「Feedback」リリース »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1570/600123

Listed below are links to weblogs that reference CDが1枚売れたらアーティストにいくら入るのか:

» CDが1枚売れたらアーティストにいくら入るのか [:::Freiheit:::]
 今はなき我らがアンティさんとこのコラムより、てことで。諸説聞くから多分契約内容やレコ社に寄るってことなんでしょうが。聞いたことあるのでは作曲で何%、作詞で何%... [Read More]

Tracked on 2004.05.16 at 00:14

» なぜ非著作者が著作物をコントロールできるのか? [BLOGMICHAEL]
いかんともしがたいのこのエントリーがおもしろい。まあコラムの紹介&転載なのだが、ずはりCDが1枚売れたらアーティストにいくら入るのかが書いてある。 ・・・略・・... [Read More]

Tracked on 2004.05.17 at 00:46

» マンガ原稿料はなぜ安いのか [GO GO MONKEY]
竹熊健太郎『マンガ原稿料はなぜ安いのか』(イースト・プレス)という本を読んだ。相原コージと [Read More]

Tracked on 2004.05.17 at 01:01

« MIKABOMB 「The Fake Fake Sound of Mikabomb」 | Main | RUSH カヴァーミニアルバム「Feedback」リリース »