なぜおれは同じCDを何枚も買うのか?
いつの間にか同じアルバムが何枚もたまっている。こんなバカな話は普通のひとには、ない。せいぜい amazon.co.jp で間違って二重に注文をしてしまうくらいだろう。でも、世の中にはすすんで同じアルバムにお金を費やすひとがいる。コレクターというヤツだ。今回はそんなコレクターのウソのような本当の話を実体験を交えて紹介。
1. 国内盤と輸入盤
これはごく普通にありえることなのでいちいち書くのも気が引けるのですが洋楽アーティストの場合、日本盤と外国製の輸入盤があります。初心者の場合は最初に輸入盤を買ったんだけど、後になって日本盤がリリースされることになりボーナストラックに惹かれてついつい日本盤も買ってしまう。日本オリジナルジャケット仕様というパターンもある。もちろん輸入盤には US盤、UK盤、EU盤、AU盤などなどたくさんあり、集め始めると大変なことになります。アナログ盤も含めるとさらに倍!ドン!です。バンドに歴史があればあるほど、世界で売れれば売れるほどその道は長く険しくなっていきます。
2. プロモ盤
上のようにいろんな国の盤を集めていると併発してくる症状です。ある程度同じアルバムが揃ってくるとアルバムリリース前に関係者に配られるプロモーション盤の存在が気になり始めます。とはいっても中身の音源は一緒なので、希少価値のアイテムを手に入れることに喜を感じることが出来なければネット上のオンラインショップをしらみつぶしに探して集める意味はないでしょう。メジャーなアーティストのものほどプロモ盤の価格も高くなるので大変です。南米産は特にレアー。
3. オリジナルと再発盤
古くからのファンを困らせる困った存在です。YMO ( というか アルファ関連 ) が有名ですね。オリジナルが廃盤になって数年後に別の会社から再リリースとか。その際にデジタルリマスター処理がされていたりボーナストラックが収録されていればまだ救われるのですが、そうでない場合は単にお金の無駄使いですからねぇ。最近は紙ジャケで限定発売というパターンも多い。
4. ニューエディションで
一番最初に出たのは通常盤だけど、人気が出てきたから海外のシングルのカップリング曲を足して再リリース。来日公演が決まったから DVD をセットにして再々リリース。1年で3種類とか。輸入盤でも同じようなことが起こるのでオンラインショップをチェックする毎日。
5. 貴重盤なので
これはちょっとヒンシュクものかもしれないけど、コレクターなら 「保存用」 とか 「トレード用」 にレアなアイテムを複数枚もっていることがあると思う。全世界の猛者を相手にコレクションを競っているわけですから弾は多いほうがいいんです。財力が許す限りは。でも、貴重盤だからって転売はいけませんよ転売は。
6. 応援したいから
ちょっと特殊な例だと思うんですけど、新人アイドル系のファンに多い気がします。一度にたくさん買うんですね。10枚とか20枚とか。イベントで本人の前で買うのかもしれないし、オリコン上位に送り込むためにまとめ買いするのかもしれない。わたしはこういう経験がないので何ともよくわかりません。そもそもそこまでお金がないです・・・・・・。オリコン対策といえばレコード会社が特別予算使って自社の CD を購入するっていう話を聞いたことがあるけど本当かなぁ。
7. 特典目当てで
購入者から抽選でプレゼント!とか、トレーディングカード封入!とか、ピクチャーレーベル仕様(全3種類)!とか。とにかくファンを食い物にするレコード会社の作戦ですね。
8. 貸したまま返ってこないから
ここからはいままでとはちょっと違うパターンですが、これもたまにあります。わたしの場合は アラニス・モリセット の 「Jagged Little Pill」 がそうです。最初に貸したひとはなんとなく仲が悪くなってそのままになって、2回目に貸したひとはいきなり連絡不通になりました。3枚目は誰にも貸していないけど現在行方不明なので聴けない状態。このアルバムは全世界で 2800万枚を売り上げたモンスターアルバムなんですが、わたしみたいに何枚も買っているひとがたくさんいるのかもしれない?・・・・・・いないか。
9. 引越し先で買う
これは何かというと学生時代に聴いていた CD は実家に置いてきて、引越し先で無性に聴きたくなってもう一枚買う、ということです。いまだとデジタルデータで簡単に持ち運べますけど、むかしはカセットテープか MD しかなかったですからね。で、二枚あるのだから別々の場所において置けばいいものをなぜか実家のもいまの住居に持ってきてしまう謎。
10. なぜか買ってしまう(中古で)
これが一番のクセものなんですよ。自分が贔屓にしているバンドの CD が 100円くらいで売られているとついつい 「保護」 してしまうんです。なんか、ずーっと投売り状態で放置されているがかわいそうに思えてきちゃって。おれが保護しなきゃ誰がする!?っていう変な責任感がでてくるんです。ミリオンセラー級のアルバムだと中古屋で 100円で置いてあっても気にもなりませんが、売れなかったけど大好きなバンドの作品は、思わず、ね?
そんなこんなでおなじアルバムが何枚もたまってくるわけです。「重複した分は売ればいいじゃない!?」 って声が聞こえてきそう。はい、ごもっともです。でもね、処分できないんですよ。なぜか。同一タイトルで複数枚あるものが 16タイトルありました。探せばもっとあるかも?あと、買ったはいいけど封を切っていない CD も 20枚以上あったりして。でもわたしはまだまだまともなほうですよ?BEATLES 関連ではもっともっとすごいコレクターの方はたくさんいらっしゃいますので。わたしなんかまだまだ軽度のコレクターですから。ペーペーですよ。
こういうコレクションを楽しむことが出来るのはいろんな国からの輸入盤を手に入れることが出来る環境があるからだし、これからもそうであって欲しいなぁ。





Comments
分かりますよその気持ち。自分は大したことは無いけど、友人で同じアナログ14種類って奴が居ました。自分のアナログ最高は7枚でしたけど・・・。さすがにCDになってからは減りましたね。リマスターとかSA-CD、DVD-Aでのダブりは相当なものですが。SA-CDのシングルレイヤーとハイブリッド盤で既に2種類にCD-DAにリマスターも持っていると言うパターンが最近は増えている。PINK FLOYDの「狂気SA-CD」に到っては国内、US,EUと手を出しちまったし、CD-DA盤は初CD化、25周年BOX,US盤3種類、紙ジャケとくれば随分買ったんだなぁと思いますね。
本題は6の応援したからのレコード会社の買取について。
オリコン対策の買取は販促費扱いです(笑)私が知ってる最近で最大はN○B○ですかね。各レコード店に大量買取のお願いをしてますよ。ファーストシングルで1万枚超えです。なんと買取しやすいようにセカンドシングルは倍の買取が出来るからと600円で出してたとお思います(ロー○・オブ・○ジャーの売り上げをつぎ込んだ)お店からすれば売り上げが取れるんで買い取りは歓迎ですよ。
Posted by: 輸入盤事情通 | 2004.05.22 at 09:58
僕の場合、中古盤を買うことが多いのですが、
その時、「これ持っていたかな?」
「ここで見逃して持っていなかったらいやだな」
「この値段なら買っちゃえ」
となって、家に帰ってみると、「あれ、持ってた!」
ということがよくあります。
海外で買う時も同じようなことがあります。
Posted by: いっしー | 2004.05.22 at 11:07
某アイドルJ事務所の場合は圧倒的に「7. 特典目当てで」ですね。
アイドルファンでも、若い学生さんが多いのでお金がなくて、「6. 応援したいから」なんて人はほとんどいません。
「特典ほしさにやむを得ず」です。(^^;;;
J事務所の新人で、先日、今年のシングル初動売上げ1位を獲得した新人グループの場合は、初回盤2枚、通常盤2枚の計4枚買わないと、グッズ応募券とイベント応募券の両方が得られないシステムになっていました。
ここを読んでらっしゃる方にはまったく興味のないことでしょうが、ファンですら「ファンの弱みにつけ込んで、あこぎなことしやがるぜ」って思ってるんですよ。(^^;;;
Posted by: ゆみこ | 2004.05.22 at 11:18
分かります~。私も同じ曲が収録されてるものを
何枚も持っています。
自分の好きなクラシックの演奏家の18番と言われていた曲なのですがリマスタリングが変わったりと・・。
でも・。今はクラシックの他の曲を聴きたいと思うので
買っていませんが。、
実は、LPでも買いたいと思うんですよね・・。
(LPは、持っていませんが。)
Posted by: dokichi | 2004.05.22 at 20:36
いくつかのアーティストで、同じタイトルのCDを意図的に買ってますが、理由は「マスタリングが違うから」です。3番の理由に近いけど、ジャケ違いやボーナストラックで買い足すことはまず皆無なので、微妙に心理が違うかも…。それから、アナログ盤とCDだと重複してるタイトル数が結構あります。この場合は、5番の理由が近いかも。アナログ盤は貴重なので、普段はCDで間に合わせるみたいな感じ。たまたまだけど、こちらの話題とちょっとだけ関連している話を自分のblogに書きました。
Posted by: wms | 2004.05.23 at 00:15
うちのCDラックを調べてみたら、重複しているCDが15枚ありました。んで、その全てが再発盤でした。よっぽど思い入れのあるバンドじゃないと紙ジャケ再発とかだけでは買わないのですが、ボーナストラックとかデジタル・リマスターとか付くともうダメです。レコード会社の策略に乗せられてるなぁとか思いながらも買ってしまいます。
ちなみに、私もアナログとCDの重複も多くて、これは30枚以上ありました。理由としては5に近いですが、ファンとしてとりあえずCDもアナログも持っておこうかって感じです。アナログ世代じゃないので、アナログには漠然とした憧れみたいなものがあるんです。
Posted by: Sawney Bean | 2004.05.23 at 01:22
> 輸入盤事情通 さん
アナログ 7枚って!それだけでも重症ですよ!わたしのコレクションしてるアーティストは幸いにして SACD とか DVD-AUDIO でのリリースがないのでそのダブりはないです。「狂気」のような名盤になるといろんなフォーマットで各国でリリースされるので大変ですね。しかもその手の名盤はカセットテープとかオープンリール(?)とか古いフォーマットでの貴重盤もたくさんありそうですね。
オリコン対策の買取は 「販促費」 扱いですか!?今の時代新人がいきなり何万枚も売れるわけがないですよね。しかし、そういうことをやって誰が得をするのでしょうか・・・・・・。このへんの体質改善も必要ですね、いまのレコード業界には。
> いっしー さん
CD の場合、わたしはそれなりに自分のコレクションを把握しているのですが、コミックスとかだと同じような理由で 2冊買うことがあります。一冊一冊の単価は安いのでダメージは少ないですけど、精神的に凹みます。結構。
> ゆみこ さん
J事務所ですか。けっこう熱心なファンが多そうなのでレコード会社もそういった大胆な戦略を決行できるのでしょうね。「あこぎだ!」 なんて思っていてもついつい買ってしまうのが悔しいですよね。
Posted by: いかんともしがたい | 2004.05.23 at 07:30
> dokichi さん
クラシックの場合もいろいろあるのですね。わたしはあまり詳しくないのですが、同じ楽曲でも演奏している楽団によってずいぶんと差があるようですね。友達からは CD ショップで売っている 2000円くらいの CD よりも駅前で 1000円で売っている CD の方が内容がよかったりすることがある、なんて事も聞いたことがあります。うーん、クラシックは奥が深い・・・・・・。
> wms さん
US盤はハイがきついというかくっきりした印象は確かにありますね。悪く言うと下品な音つくりというか・・・・・・わたしは結構好きなんですけど。マスタリングエンジニアってかなり重要な仕事だと思いますね。それによって音が変わってくるわけですから。わたしの場合、アナログを買うのは希です。というか好きなアーティストでアナログでリリースされることが希なんですが。
> Sawney Bean さん
今の時代アナログでリリースされること自体貴重ですからねぇ。わたしも特に気に入ったタイトルがアナログでリリースされていると欲しくなります。でも、わたしの場合は圧倒的にボーナストラックやリマスター目当てですね。おっしゃるようにまんまと策略に載せられているわけです。わかっているのにやめられない!
Posted by: いかんともしがたい | 2004.05.23 at 07:49
思わず「あるある!」と唸ってしまいました。
特に10中古は、そんなことしてるの私だけかと思っていたので、何だか嬉しいです!私は「保護」ではなく「救済」と名付けて(?)いましたよ。
いっしーさんのように、忘れてまた買うというのもやります。どっちにしても安い中古でやりがちなので、お財布のダメージは少ないですが、すっかり忘れてると自分の脳にダメージがあるのでは・・と心配になります。
Posted by: やぎ | 2004.05.23 at 14:38
> やぎ さん
「救済」 って言い方もアリですね。わたしもこの記事への反応が大きくておどろいてます。けっこうみなさんもダブらせているんだなぁ。わたしの場合中古 CD だと、値段の安さにつられてとりあえず買うんだけど、聞かないで放置するパターンが多いですね。これもある意味財布へのダメージです。
Posted by: いかんともしがたい | 2004.05.23 at 19:56
意図的に買う場合と、非意図的な場合がありますね。
意図的の場合はまあ本人の希望な訳で、「ジャケット
が違う」「韓国盤だったから」「誤植があるから」な
ど、それぞれの言い訳があったりします。
あと、聴取用、保存用、交換用と3枚そろえる、なん
て場合もある。こうなるとおしまいでしょう。
非意図的な場合は、ぼけです。さすがにぼけで3枚に
なってしまったときは、さすがに凹みました。店頭と
通販(特に先行予約)なんてのが危ないですね。チャ
ネルが多いので、落とし穴も多いわけで。
Posted by: 通りすがり | 2004.05.25 at 12:00
> 通りすがり さん
このエントリをリンクしてくださった人たちのテキストをチェックしてみると ボケ というのは結構あるみたいですね。わたしの場合はまだその経験はないのですけど、そのうち痛い目にあうのかも。あ、正確には amazon.co.jp で 2重に予約注文していたけど、発送前に気が付いてキャンセルした経験は何度かありました・・・・・・これってすでにボケですかね。
Posted by: いかんともしがたい | 2004.05.26 at 11:29
だいたいですね。買ったものをちゃんと聴けば、そういう
ことも減るのではと思うのですがね。
いわゆるCDの積読がいかん(苦笑)。だから2枚も3枚も
(号泣)。
Posted by: 通りすがり | 2004.05.26 at 13:14
> 通りすがり さん
CD の積読(?)はたまにありますね。マイナーなアーティストの CD の場合はすぐに廃盤になったりするので、それほど欲しいわけではないんだけどあとのことを考えてとりあえず買っておくパターンとか。で、封も切らずにそのままなんですよね。
Posted by: いかんともしがたい | 2004.05.27 at 15:45