« Utada:1ヶ月で 2万枚を販売 | Main | トリコミ feat. 戸川純:ライブCD発売日決定 »

2004.11.18

Disk と Disc に関する私的考察

N@N さんのところに DiskとDiscの違い というエントリーがありまして、英単語の Disk と Disc の違いについて書いてあるんです。コメント欄も含めておもしろい話が展開されています。

わたし自身も前々から引っ掛っていたことなので

Diskは円盤全般をさし、その中で音楽用途に使われるものに限ってDiscとなっている
という結論を知って納得。でも輸入盤屋の ディスクユニオン は DISK UNION なんですよね。・・・・・・と、こんなうなずき系エントリーで終わってはブログを書く意味がないのでもうちょっと頭をひねってみる。

なぜ音楽業界では Disc が使用されるのか?

エジソンが蓄音機を発明したのが 1877年12月6日で、これは円筒を使う Edison Cylinder Machines というものでした。ベルリナーによってメディアに円盤 (ディスク) を使う Berliner Gramophone が登場したのは 10年後の 1887年です。おそらくこのときはまだ音楽の円盤も Disk だったはずです。

容易に大量生産が可能になったベルリナーの円盤が流通するにつれ流行歌を吹き込んだ円盤も増えてきて、しばらくするといろんな歌手が一人で何枚も円盤を発売することになっているわけで、それをリストにして管理しようとするのは当然の流れでしょう。そのときに新しく作られた言葉が Discography (ディスコグラフィー) というわけです。

これはもちろん人の伝記を意味する Biography (バイオグラフィー) から結合辞である graphy を拝借して、歌手の作品の歴史という意味で Disk + graphy として誕生したのでしょう。しかしなぜ Diskography ではなく Discography になったのかというと、たぶん字面的に K よりは C のほうが英語にマッチしていたから・・・・・・という妄想まじりな理由しか思いつかない。でも確かに Diskography の見た目は英語というよりもなんとなくドイツ語っぽい気がするのはわたしだけ?

本当のことはどうだかわかりませんが、このような流れで音楽業界では Discography を省略したものとして Disc が主流になったものと思われます。

* * * * * * * * * * * * * * * * *

「Discography」という英単語は存在しない 【ウソですちゃんとあります】

というわけでなんの根拠もないことをダラダラと書いてしまったので、お詫びとしてこのエントリーを書いているときに発見した小ネタを書いておきます。Discography ってありますよね。バンド系のサイトに行けば必ずといっていいほどこのページがあって、過去の作品などがずらーっと並べてあります。

この Discography という英単語の意味を正確に調べようと Oxford のオンライン英英辞書で調べてみると 「Not Found The searcher was unable to match your query. Please try again」 って出てきたんですよ!「Not Found」 ですよ。ネットでいうところの 「404」 ですよ。そんなものは存在しないということですよ。

つまり、英米では Discography という単語の意味が定義されていないんですね。ネイティブスピーカーでもないわたしも自然に使っている単語ですし Google で調べると 7,800,000件もヒットするのに辞書に載っていないなんてちょっと驚きました。ちなみに Filmography もありませんでしたね。

【追記】
コメント欄も書いてありますが、上にあげた Oxford のオンライン辞書は Learner’s Dictionary (初心者向け) だったんですね。気が付かなかったです。もっとちゃんとした英英辞書ではきちんと Discography も定義されてます。ご迷惑お掛けしましたー。

* * * * * * * * * * * * * * * * *

次世代メディアにはこんなところでも競い合っていた!

SACD と DVD-AUDIO についてももう少し書いてみる。11月17日の加野瀬さんの ARTIFACT@ハテナ系 よると CD はソニーと Philips が Compact Disc として申請していると IT 用語辞典 からの引用が紹介されている。ということは SACD は Super Audio Compact Disc の略に違いない。

他方、DVD は Digital Versatile Disk なのだ。だから DVD-AUDIO は Digital Versatile Disk - Audio ということになる。将来 DVD-AUDIO が音楽メディアとして天下を取った場合、Disk のクセに Discography と表記する二律背反が起こってしまう。いや DVD-AUDIO でアルバムをリリースしているアーティストにはすでにそういう状況があるわけだ。音楽業界の明日はどっちだ?

とひとりコーフンしていたら DVD フォーラム でも Disc という表記があるとのこと。検索したらそれぞれ Disk 7回、Disc 9回使用されてます。うーん、結局は欧米のひとは Disk だろうが Disc だろうが関係ねぇ、ってことでしょうか。

|

« Utada:1ヶ月で 2万枚を販売 | Main | トリコミ feat. 戸川純:ライブCD発売日決定 »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1570/1998840

Listed below are links to weblogs that reference Disk と Disc に関する私的考察:

» Disk? or Disc?? [mBlog]
いかんともしがたいさんに興味深い記事が。「DiskとDisc、両方使われるけど何... [Read More]

Tracked on 2004.11.18 at 21:56

« Utada:1ヶ月で 2万枚を販売 | Main | トリコミ feat. 戸川純:ライブCD発売日決定 »